このワクチンの名前はよく耳にしますが、実際にはどうなんでしょうか?なぜ、厚生労働省は積極的な接種を控えるようにずっと提言しているんでしょうか?SNSを見ていると、子宮頸がんワクチンを普及させようとしている人たちもたくさんいて、どの情報が正しいのかわかりづらくなっているように感じます。
調べてみると、確かにこのワクチンが接種され始めたときに、予期できない事態が起こってしまったことは事実のようです。お医者さんで処方される薬も同じですが、ワクチンも我々人間が作ったもので、体にとっては異物と言えます。それに対して、何かしらの副作用、副反応が起こってくるのは付き物だと思います。
当然、作ったばかりの薬やワクチンをいきなり人に投与したり、接種したりはしていません。まずは動物で試して(動物さんには申し訳ないですが)、生命をおびやかすような重大な副作用や副反応が出ないかどうかを何回も確認して、その上で初めてヒトに投与するそうです。まだ市場に出回る前の段階で、治験と呼ばれているようです。悪い言い方をすれば実験台ですが、これは強制ではなく有志の参加で、辞めたくなったらいつでも辞められるというものだそうです。ちなみに治験のバイト代が非常に高額だとかどうとか・・・
治験でさらに、ヒトに対しての副作用や副反応(有害事象と呼ぶそうです)がでてくるのか否かを検証して、重篤な有害事象が起こらないことが確認されて、やっと一般に扱われるようになるそうです。もちろん、治験の段階では確認されなかった有害事象も起こってくることもあるでしょう。それを調べるのが市販後調査というものらしいです。
こうして安全性をたびたび確認し、なんとか疾患にかかるのを防ごうという目的がワクチンですが、因果関係がよくわからない副作用や副反応のためにワクチンが否定され、防げる病気が防げない事態となるのはなんともやるせないですね。子宮頸がんワクチンに限って言えば、「ケイレンを起こしたり、立ち上がれなくなるといった事象とワクチンとの因果関係はない」と結論付けられたにも関わらず、厚生省は積極的接種勧奨を控えたままです。
毎年約1万人の日本人女性が子宮頸がんと新たに診断され、3,000人がこのガンにより死亡しているそうです。しかもこのガンは、妊娠可能年齢の女性に好発する(つまり、比較的若い女性に!)そうなのでタチが悪いです。これが原因で子どもを授かれなかったり、命がおびやかされる女性が一人でも減るように、再びワクチン普及に厚生省は本腰を上げるべきだと思います。