おたふくかぜの予防接種について

2020年10月からロタウイルスワクチンがお金のかからない定期接種になり、お金がかかるのは任意接種は、おたふくかぜワクチンのみとなりました。なぜおたふくかぜの予防接種だけ公費にならないのでしょうか・・・

少し調べてみると、麻疹・風疹・おたふくかぜ混合ワクチンが存在した時代に髄膜炎の副反応が出る子どもの患者さんが多く、接種中止になってしまったとのことです。そのため、おたふくかぜのみを独立させたワクチンを作ったのだけれども、それっきりおたふくかぜワクチンはお金のかかる任意接種のままとなったようです。ちなみに、麻疹・風疹ワクチンは確か5年前に定期接種になりました。

おたふくかぜワクチンが任意接種のままなのは、どういった理由があるのかわかりませんが、厚生労働省が文句をたくさん言われて意固地になっているのか、なにか政治的な側面があるのかはわかりませんでした。理由はともあれ、おたふくかぜを防ぐための予防接種にお金がかからない時代が来ることを願うばかりです。

 

ちなみに、おたふくかぜを罹ってしまったら、精巣炎や脳炎を起こしてしまうということもネットに書いてました。私は小さい時に罹ってしまいましたが、まさにおたふく顔!両方のホッペが(正確には耳下腺という、耳たぶのすぐ下のあたりらしいです)カンカンに腫れて、痛くてどうしようもない。唾液が出るだけで非常に痛むので、食事が摂れない。そもそも口が普段の1/3くらいしか痛くて開けられない。

4~5日で治まるとはいえ、もう痛みで眠れない日々を過ごしたのを覚えてます。お腹も空くし、地獄の日々だったのが記憶に残っています。

 

お金がかかるとはいえ、任意接種は受けなくてもいいワクチンでは決してありません。受けなければならないと考えるべきだと思います。また、自然のウイルスに罹ってしまえばより強い免疫力がつく、という考えも合併症や後遺症があるという点で間違っていると言えるでしょう。これはおたふくかぜワクチンだけではなく、ワクチン全般に言えることですね。

近い将来、おたふくかぜワクチンも定期接種になってほしいと思います。私たちの子どもはもとより、世界中の子どもの安全、命を守るため、予防に勝る治療はないと思います。日本政府、厚生労働省にはがんばっていただきたいです!