ヒブワクチンのヒブって、何のことか知ってる方は少ないと思います。かくゆう私も、何のことだろ?と最近ネットで調べて知ったことなんですが。ヘモフィルスインフルエンザ タイプb菌(Haemophilus influenzae type b) 各単語のアルファベットの頭文字をとって、Hibヒブなんだそうです。よくわかりませんね・・・
でもここであれ?と思った人は私だけではないはずです。菌?キン………? バイキン!?インフルエンザって、あのインフルエンザじゃないの?毎年冬に流行る風物詩のカゼ。
昔、インフルエンザが大流行したときに原因菌として発見され、これが病原体だ!とされたそうです。インフルエンザ菌がわかったと。それに対してのワクチンが開発されて人々に接種したけど効かない。その後、菌じゃなくてウイルスが原因かも?と研究が進められ、そのウイルスの特定に成功。当初発見されたインフルエンザ菌とは全く違う病原体なんですが、インフルエンザの名前が継承され「インフルエンザウイルス」となったようです。
ヒブがもしも、「インフルエンザ菌ワクチン」なんていう名前で出回っていたらややこしい……… この御時世でそれはありえないですけどね。
ヒブも肺炎球菌も、常在菌だそうです。つまり、なんの症状もないときから鼻の奥に常に存在してるそうです。普段は人にもともと備わってる免疫力のおかげでおとなしくしてるけど、ひとたび人がカゼ引いたなどで弱ってしまうと、それを機に暴れ出してしまって、咽頭炎、気管支炎、肺炎、中耳炎を引き起こすみたいです。特に命に関わる疾患としては、細菌性髄膜炎で、かなり命に関わるシビアな病気だそうです。そういえば、私が小学生低学年のときに、細菌性髄膜炎の後遺症で知的発達が遅れてしまった人がいました。命が助かっても、高い確率で重度の後遺症を残してしまう疾患は無くなってほしいですね。
また、ヒブ、肺炎球菌が原因で起こる生命を脅かす病気として、急性喉頭蓋炎という病気があるようです。なんでも、かかってしまうと気管支のノドの部分が腫れてしまって、ひどいときは腫れた喉頭蓋という部分が気管にフタするみたいに詰まってしまい、窒息してしまうとのことです。大変コワイ病気ですよね。そのあたり詳しい友人に聞くと、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンが定期接種になって普及しだしてから、それらの病気は激減したそうです。
昔なら救えなかった命もワクチンで救える時代、しかも公費で皆平等に受けることができるため、是非とももれなく接種したいですね!