海外渡航の際の予防接種(狂犬病など)

海外に長期に滞在する際に、その先々で特有の感染症に注意しなければいけません。

幸か不幸か私にはそういった機会は訪れませんでしたが。その土地の風土病と言ってもいいと思いますが、大変怖い病気はたくさんあるみたいです。

その中でも特に、狂犬病は超絶怖いです。狂犬病ウイルスがもたらす病気ですが、「犬」という名前が入ってるので海外のノラ犬が持っているウイルスと想像しやすいです。でも、犬のみではなくコウモリ、サル、ウサギといった、野生に生息している動物はウイルスを保有している可能性があり、油断はできません。噛まれたときにウイルスが感染することはもちろんのこと、唾液にウイルスがいるので犬に手を舐められただけでも感染する可能性があるようです。海外で気軽に犬をなでたりするのは控えたほうがよさそうです。

怖いのは、一度発病すると、致死率がほぼ100%らしいです。症状がまた恐ろしいです。ものすごく神経過敏になってしまうようで、風が当たったり、ちょっとした音でもケイレンが起きてしまうとのこと。小学校低学年のときに読んだブラックジャックで、狂犬病患者が極端に水を怖がる「恐水症」を描いた作品があって、子ども心にすごく怖くて、とても印象に残ってます。太陽の光にも過敏に反応してしまうので、陽に当たるのを避けるようにもなるそうです。ヒトからヒトへはインフルエンザやコロナのようにうつりはしないので隔離する必要はないようですが、全くうつらないわけではなく、感染したヒトが他人を噛んだりするとうつるようです。ヒトを噛んだらうつったり、太陽の光を避けたりと、なんだか炭治郎たちが成敗してくれそうですが、とにかく恐ろしい病気です。発症してしまったら治療薬や治療方法はないため、たとえ噛まれても発症しないようにするには予防接種しかないようです。流行地域は東南アジアとアフリカで、中国とインドで発症例が多いそうです。

私の友人で、ベトナムに長期滞在することが決まって、狂犬病ワクチンを受けに行ってました。友人の話では、他のワクチンは0.5mlうつのが一般的なのに、狂犬病ワクチンは1mlらしいです。しかもインフルエンザワクチンみたいに3歳未満は0.25mlとかの接種量減はないため、1歳の子でも1ml接種する必要があるみたいなんです。大人でも1ml一気に接種は痛そうなのに、、、。でも子どもは0.5mlずつ両方の腕に接種となったようです。1つのワクチンで2回針を刺されるのはかわいそうですけどね。