子供のかかりつけ医

かかりつけ医は、「なんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要なときには専門医、専門医療機関を紹介でき、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」と定義されています。患者の同意を得た上で、継続的かつ全人的な医療を行うこととも示されています。

2016年4月の診療報酬改定において、3歳未満の患者様に対する小児かかりつけ診療料が新設されましたが、2020年6月より6歳未満にまで適応が拡大されます。

かかりつけ医の機能

かかりつけ医の機能として、以下が挙げられます。

  • かかりつけ医は、日常行う診療においては、患者の生活背景を把握し、適切な診療及び保健指導を行い、自己の専門性を超えて診療や指導を行えない場合には、地域の医師、医療機関等と協力して解決策を提供する。
  • かかりつけ医は、自己の診療時間外も患者にとって最善の医療が継続されるよう、地域の医師、医療機関等と必要な情報を共有し、お互いに協力して休日や夜間も患者に対応できる体制を構築する。
  • かかりつけ医は、日常行う診療のほかに、地域住民との信頼関係を構築し、健康相談、健診・がん検診、母子保健、学校保健、産業保健、地域保健等の地域における医療を取り巻く社会的活動、行政活動に積極的に参加するとともに保健・介護・福祉関係者との連携を行う。
  • また、地域の高齢者が少しでも長く地域で生活できるよう在宅医療を推進する。
  • 患者や家族に対して、医療に関する適切かつわかりやすい情報の提供を行う。

小児に特化して

  • かかりつけ医は急な病気の際の診療や、慢性疾患の指導管理を行う。何か体調の異常があればまずはかかりつけ医院を受診。専門的な医療が必要な場合には、その症状に応じて各専門医療機関に紹介を行う。
  • 発達段階に応じた助言、指導等を行い、健康相談に応じる。
  • 予防接種の接種状況を確認し、接種時期についての指導を行う。また予防接種の有効性、安全性に関する情報提供をする。
  • 「小児かかりつけ医制度」に同意する患者様からの電話等によるお問合せに対応する。ただし休診日や診療時間外などのため、やむを得ず電話対応が出来ない場合などには、地域の救急対応病院、小児救急電話相談etcに連絡するように案内してもよい。

子供のかかりつけ医まとめ

  • 乳幼児の様々な疾患を診察します。自分の専門外のことにも対応できるようにします。
  • 健康診断や予防接種の情報をしっかり把握し、わかりやすくお伝えします。
  • 電話での問い合わせも診療時間内はもちろんのこと、診療時間外もできるだけ対応します(夜間など対応できないときは他連絡先を案内)。
  • うち以外の医療機関での診察についてもスムーズに紹介できるように連携をとっておきます。

ずっと診てもらっている事実上のかかりつけ医はあると思いますが、ある程度遅い時間まで(これは先生によると思いますが)電話対応をしてくれる可能性があるし、患者さんの自己負担額が増えたりしないし、入っておいて損はないと考えます。